パリのおしゃべり


本物のコレクター

屋根裏のミケランジェロ

DROUOT パリの競売所


 



DROUOT

ドルウォー・パリの競売所




パリの中心に競売所があるのを知っていますか?
競売、つまりオークション。フランスで最大の競売所はパリの中心に位置するここDROUOT。

ちなみに「ドルウォー」と発音しますが、Rの発音は俗に言われる、からまったタンを喉の奥から出す時のような(失礼!)独特の音。Dに続いて発音するのはなかなか至難の業です。

DROUOTでは月曜日から土曜日まで毎日午後に、いくつもの競りが行われています。フランス各地からやってくるアンティーク家具に古書や銘酒やお人形、食器に宝石、タピスリーに絵画etc...
競りが行われる当日の午前中と前日には全ての品が展示され、どんな年代物も高価な物も実際に手にとって確認する事が出来ます。
さて左の画像ですが、MUCHA(ミュシャ)が表紙のCAMARD(カマール)は2006年5月19日に行われたポスターオークションの冊子。競売に掛けられるポスターの詳細と予想価格、そして写真が入っています。全てのオークションにそれぞれ冊子が発行され事前にチェック出来るわけです。





ポスターオークションはなかなかの人出
サヴィニャックやカッピエロのポスターも見えます
さて、いよいよオークションがはじまります。正面の壇上で立っている人がCommissaire-Priseurと呼ばれる競売氏です。脇にいるのがそのアシスタント達。
初めに品目が紹介され、その後競売氏が開始価格を告げると値段が秒単位でどんどん上がって行きます。
競りに参加する時は普通、人差し指を立てながら手を挙げて、より高い値を付ける意思表示をします。
けれども中には競りのベテランがいて、彼らは競売氏と顔なじみなので競売氏と目が合った時に軽くうなずいたり、人差し指をちょっとだけ上下させたりと本当に些細な動作で意思表示をします。彼らの動きはどんなに注意深く観察していてもまず見破れません。そして最後は競売氏の握るハンマーが「コンッ」と叩かれた時に落札価格が決まります。
ちなみに、DROUOTに直接出向けない場合は電話でも競りに参加することが出来ます。
 
 
カタログを手に真剣な面持ち
沢山並んでいる丸められたポスターがとても気になります
こちらは展示中の様子。展示期間中も
専門家が展示室にいていつでも質問に
答えてくれます。上段にサヴィニャッ
ク、モンサヴォンの牛がいますね。






ガラスケースに恭しく展示されていたのはCAMARDの表紙も飾ったMUCHAのリトグラフ、1989年発行。JOBという銘柄のタバコ用巻紙の広告です。黄土色に見える部分は金に輝いていて本物はため息が出るほど美しかったです。こんな広告が日常として貼られていた当時のパリを想像しつつ見入っていたら、思わずガラスに鼻をぶつけてしまいました。
ちなみにこのリトグラフは12,000ユーロ(およそ170万円)で美術館の方が競り落として行きました。
   

お隣の部屋は、、、と帰り際に覗いてみると絨毯の展示室でした。床面が見えないほど展示してありますが、上を土足で歩いても一向に構わない様です。明日の競りではどんな人々が来るんでしょうね。


  DROUOTは一般の人が自由に入れる競売所です。パリ行かれる方は是非訪ねてみて下さい。そしてもし展示室でお気に入りのものに出会ってしまったら、思い切って実際にオークションに参加してみてはいかがですか。
 

L'HOTEL DROUOT-RICHELIEU
9 rue Drout 75009 Paris
メトロ 8,9 RICHELIEU-DROUOT
http://www.gazette-drouot.com/
2006.05.26





 

 

 

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